2014年

1月

14日

抜本的見直し説明・中止提言義務

 スルガ銀行の勘定系システムの開発中止責任を巡り裁判になっている問題で、プロジェクトマネジメント義務として「抜本的見直し説明・中止提言義務」なるものが加わることになりそうだ。
 これは、”プロジェクトの不確実性による当初想定とのズレが修正不能なほど顕在化した場合、プロジェクトの抜本的な見直しまたは中止を提言”しなければならないという事。ユーザの立場に立ってプロジェクトマネジメント支援を行う立場からすれば当然のことだと思う。
 本来であれば、発注側がプロジェクトマネージャを務め、責任を持ってプロジェクトマネジメントを実施することが理想である。が、日本のシステム開発は、ベンダー側が実質プロジェクトマネジメントを代行することが多いのが実態だ。ベンダーがプロジェクトマネジメントを代行すると、”自社案件が消滅するかもしれない”という気持ちなどにより、どうしてもプロジェクトを止めることが出来ないものである。
実質的な効果や、根本的な解決への道筋は別としても、正常なプロジェクトマネジメントへ向かく、きっかけ位にはなるのではないかと思う。
少なくとも、私は「抜本的見直し説明・中止提言義務」をこれまでも、そしてこれからも確実に遂行していくつもりである。

4 コメント

2014年

1月

09日

AWS

AWSの話を聞いてきました。ここ1,2年で急激に進化したと思いました。こうなってくると、ITの利用形態も変わってくるでしょう。SIerも変わらざるを得ないでしょう。弊社のビジネスとしては、アプリケーションがのったSaaSの状態でのビジネスを想定しています。こちらも合わせて進んでいくものと思います。
一つ、Amazonのポリシーとして、「ユーザを増やしてサーバ類を安く購入して、ユーザに安く提供する」という、ユーザ視点でのビジネスモデルのようです。こうなってくると、既存のITベンダーのビジネスモデルは破壊されてしまいます。
でも、これって良いことですよ。

18 コメント

2013年

11月

12日

教育基本法

日本の教育基本法です。結構、いいこと言ってる。言うこととともに、実行することの難しさも教えてくれているのでしょう。

 

教育基本法(平成十八年十二月二十二日法律第百二十号)
 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため。個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。

 

0 コメント

2013年

11月

11日

棋士は、どのように考えているのか?

 先日、渡辺明竜王・棋王・王将(2013年10月10日時点)と矢内理絵子女流四段(2013年10月10日時点)の対談を聞いてきました。その場で、渡辺竜王が説明した思考プロセスは次の様なものでした。

1)現状を分析する(状況がいいのか?悪いのか?)
2)過去の前例を分析する(事前準備)
3)未知の世界へ向かうために構想を練る(ありたい姿を描きそこへいくための仮説をたてる)
4)先を読むことにより仮説の検証、比較を行う。先を読むために必要な要素は、読みの量/深さ/正確さの3つ
5)全体を俯瞰する(全体を見渡して、自分勝手な読みになっていないかを確認する)
6)次の一手を指す
7)検証する(対局終了後の感想戦で検証を行い、次回に備える)

 

コンサルティングの思考プロセスと似ていますよね。”尖った”思考結果を出すには、仮説検証プロセスがよろしいようで。


 棋士は、将棋盤を見ていると、次の一手が頭に浮かぶそうです。多くの経験から、不要な手を排除して、有効な手に絞られたものが頭に浮かんでくる。つまり、仮説が頭に浮かんでくる。将棋の世界では、良い仮説を立てられるようになることは、なかなか難しいそうです。当たり前ですが。やっぱり、ここに方法論は存在しなくて、センスに依存するところが大きいと。

 一方で、多少のヒントもありました。コンピュータとの対戦で感じたそうなんですが、棋士は過去の経験から不要なものを削除している一方、コンピュータは次の一手として可能な手を網羅的に検証して決めるそうです。これ故に、人が当然と思って検証していないようなビックが手がコンピュータから発見されるのでは?と。

もしそうだとすると、ITのビックデータなんてのも、結構おもしろいことを起こす可能性があることなのかもしれません。

 将棋界でコンピュータが棋士に勝ったら、企業戦略もコンピュータが立てることになるのかも。

0 コメント

2013年

10月

31日

迷える任天堂 ~ドラゴンクエストXを買ってみて~

 先日、子供の誕生日プレゼントに「ドラゴンクエストX オンライン版」を買った。
私はゲームに詳しくないが、いわゆるロールプレイングゲームだ。このゲーム、始めのうちは自分のゲーム機上で遊ぶのだが、ある程度進むとインターネット接続が必要で、ネット上でゲームが進んでいく。

 

 我が家には、2人の兄弟がいる。昨晩、それぞれのキャラクターはインターネット接続が必要なところまで進んだ。ここで、まずお兄ちゃんがネット接続。続いて弟が接続をしようとしたが出来なかった。一つのソフト購入では1つのアクセスしか出来ないようだ。更に、ネット接続すると、始めの20日間は無料だが、その後は有料になる模様。

 

 我が家には、iPadやスマートフォンがある。しかし、子供にはオンラインゲームはさせていない。ちょっと前に”コンプガチャ”なんてのが問題になったけど、知らないうちにお金を使ってしまう仕組みが存在しているからだ。業界規制なんてのもやっているけど、こんな仕組みを提供するのは企業倫理の問題。子供は分からないだろうけど、倫理観を教えるのも親の仕事。

 

 さて、話を戻すと、ドラゴンクエストXを買った。5,6千円はしたと思う。でも1人しか使えない。この先使い続けると更にお金がかかる。我が家がWiiを買った理由は、茶の間でみんなで楽しく遊べるというコンセプトに魅かれたから。周りのご家庭でも、ゲーマーのお父さんが家族と遊ぶために買ったとも聞いた。その時のコンセプトは、今はもうない。スマートフォンに押されて業績が悪化、慌てた挙句に自らのコンセプトさえも崩してしまった。この状況を脱するのは、なかなか大変だと思う。

0 コメント

社長のご紹介

Project Management Institute(PMI)

https://www.pmi.org/

株式会社CreativeFirstのFacebook

https://www.facebook.com/creativefirstjp/

問い合わせ先